2020年4月、池袋から2駅ほど離れた西武池袋線の東長崎駅にオープンしたMIA MIA(マイア マイア)。新しいのに懐かしく、一歩足を踏み入れれば、すべての人を元気いっぱいの挨拶と笑顔で迎えてくれる、MIA MIAの心地良さの秘密に迫ります。

日中はコーヒーとパン、夜はお酒も提供

コーヒーと会話と笑顔を求めて人が集まる、街のシェルター

東長崎駅から徒歩1分のところにオープンしたMIA MIAは、50年来ブティックだった場所をリノベーションして生まれたカフェ。店名は店主ヴォーンさんの故郷、オーストラリアの先住民の言葉で、“家族や友人、通りがかった人などが集うシェルターとして建てられた小屋”という意味が込められています。

モデルやライターとしても活躍するヴォーンさん。広い東京のなかで東長崎を選んだのには、いくつかの理由があります。1つめは、元ブティックだったこの物件に惚れ込んだこと。2つめは、この街の商店街は小さなお店もいきいきしていたこと。3つめは、アーティストが多い街ということ。

というのも、ここはたくさんの芸術家を生み出した長崎アトリエ村のあったエリア。のちに手塚治虫など、偉大な漫画家たちを輩出したトキワ荘にもゆかりのある土地です。そんなローカルを大切にするこの街に「ふらっと集まれる場所を作りたかった。」とヴォーンさん。

ハッピーオーラ満載のヴォーンさんとアリソン理恵さん(Photo : Satoru Tada)

MIA MIAの空間デザインは、ヴォーンさんの奥さまで建築家のアリソン理恵さんが担当しています。テーブルや棚などは、あたたかみのある木をメインに。2020年7月時点の店内はテイクアウトをメインにしたレイアウトですが、ゆくゆくは15名が座れる大きなテーブルを店の中央におき、お客さまとスタッフみんなが集まって、コーヒーや音楽を共に楽しみ、語りあえる場所になるとのこと。

また、ブティックの面影がある元ショーケースをステージにした、アコースティックライブも今後開催を検討しています。

元ショーケースに置かれている真っ赤な椅子はレトロな雰囲気を演出

 

緊急事態宣言直後のオープンをポジティブにとらえて

そんなMIA MIAがオープンしたのは奇しくも緊急事態宣言がでた直後のこと。誰も経験したことのない状況と先行きが見えないなかで、営業はコーヒーのテイクアウトからスタートしました。

「緊急事態宣言がでて多くの人が外出自粛をしていたので、最初からたくさんのお客さまを迎えられたわけではなかった。でもその代わりに、“地域のお客さまを最初にゆっくりと”お迎えすることができた。これはすごくよかったと思っているんだ。」とヴォーンさん。その言葉からは、大変な状況の中でも物事を前向きに捉えるポジティブな姿勢が伝わってきます。

 

見えないハードルと境界線がない、誰もが歓迎されるカフェ

しばらく店内にいると、MIA MIAにはさまざまなお客さまが入ってきます。この街でお店をしていて仕事前にコーヒーを買いに来たという女性店主、スマホ片手にカフェ巡りをしているというふたり組みの女子、車椅子で訪れていたこの街に住むアーティスト、そして「エスプレッソ、ダブルで。」と頼むコーヒー通まで。

大きく開かれた扉はまさにMIA MIAそのもの

カフェが多様化した昨今、専門店化という特別感と引き換えに、いつのまにか「詳しくないと入りづらい」という見えないハードルや境界線を持つカフェも増えてきてしまいました。

しかしMIA MIAは、店の扉のように透明で、すべての人にオープン。どんな目的で訪れても、ヴォーンさんや理恵さん、サポートするバリスタの侑翼さんが気持ち良い挨拶と笑顔で迎えてくれます。

 

写真映えのモコモコ、アイスカプチーノ

すべての人を歓迎するというスタイルは、メニューからも伝わってきます。数日前から始まったアイスカプチーノ(650円)は、オーストラリアのロースターPADRE COFFEE(パドレコーヒー)のブレンドとBirdsnake Chocolate(バードスネイクチョコレート)のパウダーチョコレートで作った写真映えするドリンク。

パウダーチョコレートがモコモコと動いている時がシャッターチャンス

全てのドリンクメニューのレシピは国内外のコーヒー競技会でコーチとしても活躍する三木隆真さんが監修しているということもあり、コーヒーの味わいとチョコレートの甘さのバランスが絶妙。子供から大人までみんなが楽しめるドリンクです。

Birdsnake Chocolateはオーストラリアのカフェによく置かれている人気のbean to bar チョコレート

ドリンクに合わせたのはシナモンロール(450円)。レジ横にディスプレイされたタペストリーは、日暮里にあるVANER (ヴァーネル)から毎日取り寄せており、ノルウェースタイルのクロワッサンやカルダモンロール、数量限定でサワーブレッドを使ったオープンサンドなども提供しています。

VANERのパンはテイクアウトも可能

 

喫茶店の味からスペシャルティまで、多彩なコーヒーをラインアップ

ハンドドリップコーヒーは浅煎りから深煎りまで幅広くラインアップしています。例えば、日本ではMIA MIAでしか飲めないというオーストラリアのPADRE COFFEE、ノルウェーにルーツをもつFUGLEN COFFEE ROASTERS(フグレンコーヒーロースターズ)、ヴォーンさんがリスペクトしている喫茶店の茶亭 羽當(サテイ ハトウ)、HORIZON LABO(ホライズン ラボ)ロースター岩野響さんの豆など。

普段、卸をしていないという希少なロースターのコーヒー豆も発見

今回は「MIA MIAらしい味」とヴォーンさんが紹介してくれたPADRE COFFEEのラッキーボーイブレンド(600円)をチョイスしました。

元気でユーモアのあるバリスタの侑翼さんが一杯ずつ丁寧にコーヒーを抽出

グアテマラとブラジルのコーヒー豆で作られた中煎りのブレンドは、最初から最後まで甘さと香ばしさがあるバランスのよいコーヒーで、まさに全ての人に愛される味わいです。

磁器作家のイイホシユミコさんとMIA MIAのコラボによるオリジナルマグカップは店舗またはオンラインショップにて購入可能。 https://www.mia-mia.tokyo/shop

もちろん、その場でコーヒー豆を購入することも可能。それぞれ150g入りの箱には、淹れる時の温度や時間などレシピが丁寧に記載されているので、コーヒー初心者でも安心して購入できます。

もともとお箸屋さんで使われていたこの棚に一目惚れして購入。コーヒー豆の箱は棚にあうように後から作ったそう!

また、コーヒー豆の棚をはじめ、タペストリーが入ったディスプレイ、アートやレコードなどのヴィンテージアイテムは、新しいのに懐かしい、店内の心地よさを作り出しています。

飛行機のタイヤなどをリサイクルしたコースター。店内にあるアイテムの一部は、オーストラリアのデザイナーが作ったものでオンラインにて購入可能。 https://mia-mia.jau.co.jp/ja (Photo : Satoru Tada)

そんなMIA MIAのInstagramで、心をぎゅっと掴まれる一文を見つけました。

「カフェは知識を吸収する場であり、文化を交換する空間、そして社会の多様性を無視せず、育み、醸造する地域のシェルターです。」

まさにこの一文を体現しているMIA MIA。いま私たちが向き合う生活を乗り越えた先に、きっとMIA MIAはコーヒーやお酒を楽しむ飲食の場としてのカフェを超えて、元気なときも、元気をもらいたいときも出かけたくなる、“みんなのシェルター”になっていることでしょう。

バードハウスが描かれたPike designによるロゴはカフェの外観ともリンク

 

◆MIA MIA(マイア マイア)
住所:東京都豊島区長崎4-10-1 1F
営業時間:8:00〜19:00
定休日:火曜
HP:https://www.mia-mia.tokyo
Instagram:https://instagram.com/miamia_tokyo
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