2020年12月21日、京都を代表するコーヒーロースター「Unir(ウニール)」が、清水寺で有名な東山区の一念坂に「The Unir coffee senses」(ザ・ウニール コーヒー センシズ)をグランドオープンします。今回は、プレオープン期間中に伺った店の様子をご紹介します。
Unirの新店は、築100年を超えた日本家屋「京都市指定伝統的建造物」をリノベーションして作られました。京町家の古い造りを存分に活かした落ち着きのあるカフェの店舗デザインは、大阪を拠点にするgraf(グラフ)が、中庭は庭師梅鉢園(うめばちえん)が担当しています。
コーヒーカクテルは、特別なバースペースで
The Unir coffee sensesの看板とも言えるメニューは「ボタニカルコーヒーカクテル」(2,800円)。注文すると、店の奥にある特別なバースペース、Coffee Senses Bar(コーヒー センシズ バー)に案内されます。
そこは木材の板目を縦に継いだ大きなカウンターテーブルに、ゆったりと座れるアームチェアが並ぶ、特別な空間。バリスタはカクテルのプレゼンテーションをしながら、ゲストの目前でサーブします。
「ボタニカルコーヒーカクテル」は、ゲイシャ種のエスプレッソや国産クラフトジンなど、合計五種類のリカーと柑橘類が漬けられた蜂蜜を加え、エスプーマも使用。カクテルが置かれる台座の下には、ドライアイスがセットされ、スモークの演出も。いよいよカクテルが提供されます。
ワイングラスに注いだあと、煎茶をトッピングして完成する「ボタニカルコーヒーカクテル」。それは、視覚と味覚を刺激する圧巻の逸品でした。
コーヒープリンやフルーツサンドなど、オリジナルメニューを提供
もちろん、コーヒー以外のカフェメニューも充実。コーヒープリンやガトーショコラの定番スイーツ、ウーピーパイという流行スイーツに加え、ふわっふわの出汁巻きと辛子マヨネーズをサンドした「全集中で食べてほしい、とろけるたまごサンド」 (1,100円)や、白みそとヨーグルトのクリームでサンドした「まるごとみかんと赤ブドウのフルーツサンド」(1,300円)など、食べてみたくメニューばかり。今後はさらにメニューを増やしていく予定とのこと。
散策スポットが多い、東山エリア観光にあるということで、1階ではコーヒーを片手に京都らしい中庭で紅葉を眺めることができ、2階の36席ある広々としたカフェスペースに座れば、風情を感じながらゆったりとしたカフェタイムを過ごせます。
The Unir coffee sensesは、コーヒーを五感で味わえるよう、ウニールの“粋”を集めた次世代のコーヒーショップ兼カフェ。今後は期間限定で、コーヒーの大会用に買い付けた希少な豆を、競技会優勝バリスタが抽出する機会もあるとのこと。コーヒー業界を牽引する名店のひとつ、Unirが追求したコーヒーとカフェの新しい可能性を、ぜひ体験してみてください。
◆The Unir coffee senses(ザ・ウニール コーヒー センシズ)
住所:京都府京都市東山区桝屋町363-6
プレオープン期間:11/22(日)〜12/6(日) グランドオープン 12/21〜
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜
Photo & Writing : Yohei Kida