世界最高峰のコーヒーとして、世界中のコーヒーラバーが熱狂的な視線を注ぐボリビア・アグロタケシ農園の2025年ロットが、6月30日に「丸山珈琲」から発売されます。同農園と直接取引をするのは全世界でわずか6社、アジアでは唯一、丸山珈琲のみ。発売を前に日本を訪れたアグロタケシ農園のマリアナ・イトゥラルデ氏と丸山珈琲代表・丸山健太郎氏に独占インタビューを行いました。

 

“無名”の産地から生まれた世界最高峰のコーヒー『アグロタケシ』

南米諸国の一つであり、豊かな自然に恵まれた国、ボリビア。ブラジルやペルーといったコーヒーの名産国に隣接しながらも、同国産のコーヒーが大きく日の目を浴びるようになったのは、わずかここ15年ほどのことです。

そのきっかけとなったのが、2009年のカップ・オブ・エクセレンス(以下、C.O.E)で1位に輝いた「アグロタケシ農園」の存在でした。標高2,000mをも超える高地につくられた“異色”のコーヒー農園は、火山性の肥沃(ひよく)な土壌と、雪山とアマゾンの狭間で生まれる特殊な気候を活かし、驚くほどクリアで華やかなコーヒーの生産に成功。たちまちその名を世界に轟かせたのです。

今回、その2025年ロットのコーヒーの発売を前に、創業者の娘であるマリアナ・イトゥラルデ氏と、アジアで唯一直接取引を行う丸山珈琲の代表・丸山健太郎氏への独占インタビューが実現! アグロタケシ農園が世界最高峰と呼ばれる所以に迫ります。

 

マリアナ氏&丸山氏と紐解く『アグロタケシ』のコーヒーが世界最高峰たる理由

雪山とアマゾンに挟まれた特殊な微小気候(microclimate)が生んだ、奇跡のコーヒー

—— まずはマリアナさん、日本へようこそ! これで3回目の来日だそうですね。

マリアナ氏:ありがとうございます! はい、今回は日本のお客さまと直接お会いするイベントや、丸山珈琲のスタッフの皆さんと過ごす時間もたくさんあり、とても楽しみにしていました。日本から遠く離れた国に住む私たち生産者が、実際にコーヒーを飲んでくださっている皆さまと顔を合わせることや、自分たちの想いを話す機会はめったにありません。今、嬉しい気持ちでいっぱいです。

「日頃、お客さまとの架け橋となってくれている丸山珈琲のスタッフの皆さんにも心から感謝しています」(マリアナ氏)

—— マリアナさんが手がけるアグロタケシ農園のコーヒーは、今や「世界最高峰」と呼ばれていますね。世界的なロースター兼バイヤーである丸山さんも非常に高く評価されているわけですが、その最大の特徴や魅力はどこにあるのでしょう?

丸山氏:私がアグロタケシ農園に出合ったのは2006年、アメリカで開催されていたコーヒーの展示会でした。親しいボリビアの輸出業者に「すごいコーヒーがあるぞ」と紹介されて飲んだ1杯のあまりのおいしさに、雷が落ちたような衝撃を受けたことを忘れもしません。

一切の雑味のない清らかな透明感としなやかなテクスチャー、ピュアで豊かな甘みが持続する感覚は、格別なものでした。それまでにも長年バイヤーとして多くのすばらしいコーヒーを味わってきたつもりでしたが、本当に感激したのを覚えています。

—— 世界の丸山さんをも唸らせたわけですね。何がそのおいしさを生み出しているのですか?

マリアナ氏:一番の要因は、非常にユニークで恵まれた農園の環境ではないでしょうか。実は私たちの農園がある山はもともと、農地や森林ではなく、ゴツゴツとした火山性土壌の鉱山でした。他のコーヒー生産者たちからは当初、「ここでコーヒーをつくるなんて無謀だ!」と散々にいわれるほど標高が高い場所に位置し、裏には5,800mにもなる雪山がそびえ立つ“谷”に、アグロタケシ農園はあります。

しかし、その標高の高さゆえに陽射しが豊富で昼夜の寒暖差が大きく、谷の先は暖かいアマゾンにつながっているため、山の冷たい空気とアマゾンの暖かい空気が農園一帯でちょうどぶつかり合うという、特殊な気候に包まれています。霧や雲が湧きやすく、強い日光と高地の中で行き過ぎた気温の高低を防ぐカーテンのような役割を果たすのです。

豊かな自然によって育まれた最高峰のコーヒーだからこそ、「自然が与えてくれたものをそのまま届けたい」と、アグロタケシ農園では伝統的なwashedの精製方法のみを追求している 写真提供:丸山珈琲

丸山氏:一般的に、コーヒーの栽培に高地が適しているといわれてるのは、昼夜の気温差によってコーヒーチェリーの成熟に時間がかかるため、たくさんの養分を蓄えるからです。ただし通常、2,000mを超えるアグロタケシ農園ほどの標高ともなれば、冷え込みが強すぎて木が寒さに負けて死んでしまうのが常識でした。

それをカバーする特殊な条件が、先ほどマリアナさんも話した黒い岩で成る火山性の土壌です。岩が日中の強い陽射しの熱を蓄え、夜までほのかに温かさが保たれるため寒さからコーヒーの木を守っています。

写真提供:マリアナ・イトゥラルデ氏

こうした標高、土壌、特殊な微小気候といったすべての条件が重なった上で、マリアナさんたちが手塩にかけて育てているのがアグロタケシ農園のコーヒー。一般的にコーヒーチェリーの成熟期間は6〜8ヵ月といわれますが、ここでは9〜13ヵ月ほど要します。その間に土壌中の豊富なミネラルをゆっくり吸収し、すばらしい実をたくわえるのです。

「まわりを鉱山で囲まれた隔絶された地域にあるため、私はアグロタケシ農園を“天空の農園”と呼んでいます。それくらい信じられない場所にあるんです」(丸山氏)

 

アジアで唯一、直接取引きを行う丸山珈琲。絆とお客様の笑顔で結ばれたパートナーシップ

——そのアグロタケシ農園と直接取り引きしているのは全世界でたった6社、特にアジアでは丸山珈琲さんだけだそうですね。

マリアナ氏:はい。私たちはとても小さな農園のため1シーズンにわずか1,500kg程度のグリーンビーンズしかつくれません。ですから、本当に信頼する「世界のベストロースター」だけに、大切な豆を託しています。彼らの技術を信頼していることはもちろん、一早く私たちのコーヒーに価値を見出してくれた大切なパートナーです。

丸山氏:マリアナさんのお父様たちがコーヒーの栽培を始めた当初、200社以上にサンプルを送ったそうですが誰も相手にしてくれなかったと聞いています。私は2006年の展示会の場ですぐに「買いたい!」と申し出たのですが、あいにく当時は、一足先に彼らのポテンシャルに気づいたアメリカのロースターが独占契約を結んでいて。 悔しかったですね(笑)。だからその後、2009年のC.O.Eで優勝してオークションにかけられたときには、「時が来た!」と、当時の最高額の35ドルで落札しました。

マリアナ氏:私たちの農園は、特殊な場所にあるゆえに困難もたくさんあります。それでも諦めることなくチームみんなで誇りを持って前進し続けて来られたのは、私たちの情熱とコーヒーを心から認めてくれるケンタロウさんをはじめとした信頼するパートナーの存在があるからです。

ボリビアと日本は本当に遠い。ほぼ2日間の旅です。でもケンタロウさんが来るたびに、彼のチームや日本のお客さまからのフィードバックを届けてくれて、私たちのコーヒーが遠い日本で笑顔を生んでいることを実感しています。それが何よりも幸せです。

——マリアナさんにとって丸山さんはどのような存在ですか?

マリアナ氏:ベストフレンド! でしょうか。すごく謙虚で品質に妥協せず、自分の仕事に誇りと情熱を注いでいるすばらしいパートナーです。いろいろなレベルで率直な議論を交わせますし、意見も合います。

丸山氏:寿司仲間だしね!

マリアナ氏:Yes!We love SUSHI!

 

2025年ロットの出来栄えは? 今年は『GESHA』『BLEND』が登場!

—— ステキなご関係ですね!では、2025年ロットのコーヒーについてうかがいます。今年の出来栄えはいかがですか?

マリアナ氏:とても美しいコーヒーに仕上がっていると思います!

丸山氏:いまここにあるものは先に一部取り寄せたものですが、これから本格的に豆が輸入されて焙煎が始まれば、より味の精度は高まっていくので、私も楽しみで仕方ありません。

特に、アグロタケシ農園の代名詞ともいえる『ゲイシャ』は、澄み切った透明感の中に甘いシトラスやピーチ、白い花のようなフレッシュさを一層感じていただけると思います。ジャスミンやベリーをイメージして仕上げた昨年のロットとの違いも楽しんでいただけると嬉しいですね。

—— 今年は新しく『ブレンド』も発売されるんですよね。

丸山氏:はい、実はブレンドには強い思い入れがあって。というのも、アグロタケシ農園では、ゲイシャ以外にカトゥアイやジャバなど、十分にすばらしい品種も栽培しているのですが、ゲイシャのインパクトがあまりにも強いため影に隠れてしまうというジレンマがありました。

そこで、レッドカトゥアイ、イエローカトゥアイ、ジャバの3品種を合わせることで、ゲイシャとは異なる奥行きと複雑味を持たせ、アグロタケシ農園のポテンシャルを異なる側面から引き出したかったんです。

マリアナ氏:すばらしいですよね。私たちがケンタロウさんに豆を渡すときは、我が子を託すような気持ちです。それくらい信頼しています。ぜひ時間をかけてゆっくり味わってみてください。淹れたての温かい状態から、ゆっくり室温まで下がっていく間にさまざまなアロマやフレーバーが現れ、おいしさが花開いてくると思います。その体験を存分に味わってもらえると嬉しいです。

 

ボリビアに活気あるコーヒー産業を。それがマリアナ氏の願い

—— マリアナさん、丸山さん、ありがとうございました。最後に今後のビジョンと、これからコーヒーをお楽しみいただく方へのメッセージをお願いします!

マリアナ氏:私たちがコーヒー栽培を始めてから25年、スペシャルティコーヒーを取り巻く環境は大きく変わりました。今、私たちは、ケンタロウさんをはじめ世界の信頼するパートナーを通して、お客さまのニーズや各国のコーヒー市場を知り、『選択と集中』……、すなわち特に高く評価いただいているゲイシャの栽培により注力しようと思っています。

まだまだボリビアのコーヒー産業は伸びしろがあります。世界のコーヒーマーケットにボリビアの名を広め、ボリビアの同志たちにインスピレーションを与えられるような存在になっていきたいと思っています。

丸山氏:今回はこのアグロタケシ農園のすばらしさをなんとか広く伝えられないかと、マリアナさんを日本にお招きしました。

丸山珈琲では『ゲイシャ』『ブレンド』それぞれの豆の販売やカップ提供はもちろん、1個売りのドリップバッグや昨年も大人気だったコーヒーゼリーなど手軽に手に取っていただけるラインナップも幅広くそろえています。ぜひ、マリアナさんやボリビアに思いを馳せながら、世界最高峰のコーヒーを味わってください。

 

『アグロタケシ』 商品ラインナップ

左から
『アグロタケシ ゲイシャアイスコーヒー1本/720ml』10,800円(税込)※7月発売予定
『アグロタケシ ゲイシャ 80g』 6,525円 (税込)
『アグロタケシ ブレンド 80g』 2,074円(税込)
『アグロタケシ ゲイシャ プレミアム缶』 5,200円 (税込)
中央『アグロタケシ ゲイシャ コーヒーゼリー 3個セット』 5,400円 (税込)※7月発売予定
下 『ドリップバッグ(アグロタケシ ゲイシャ)』 1,250円(税込)

HP:https://maruyamacoffee.com
アグロタケシスペシャルサイト:https://official.maruyamacoffee.com/product/agrotakesi

 

撮影協力:丸山珈琲 西麻布店
住所:東京都港区西麻布3-13-3
TEL:03-6804-5040
営業時間:9:00〜19:00
定休日:月曜日

写真:吉松伸太郎
文:RIN
インタビュー:大井彩子(CafeSnap)
Sponsored by 丸山珈琲

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