大勢の人々が集い多様な文化が混ざり合う街、新宿で、12年以上も愛され続けている「MOVECAFE(ムブカフェ)」。手作りの温かみを感じる料理や、思わず写真を撮りたくなるような可愛いスイーツ、喧騒を忘れる落ち着いた空間のほか、MOVECAFEには通いたくなるような魅力がたくさんあります。多くのファンを持つお店が長年大切に守り続けてきたことを、オーナーの原さん夫妻に伺ってきました。

 

お店を見つけるところからワクワクが始まる隠れ家カフェ

新宿三丁目駅から徒歩3分ほどの場所に佇む、MOVECAFE。大通りに面した建物の中にありますが、入り口には小さな看板しかなく、知らなければ素通りしてしまいそうな場所にあります。

細い階段を上がると、2階がキッチンと雑貨販売、3階がカフェスペースになっています。足を踏み入れる時は「入っても大丈夫なのかな……」とやや不安になりますが、入ってしまうと、そこには都心とは思えないような穏やかで落ち着いた空間。16席ほどの小さなかわいらしいお店です。

ここを訪れるお客さんのほとんどは、SNSや口コミ、インターネットなどでお店を知った人たち。MOVECAFEのコンセプトの一つは、「わくわく、どきどき」。お店を探すところからすでにエンターテイメントが始まっています。

 

ディープかつ最先端、人情味あふれる新宿に惹かれてカフェをオープン

MOVECAFEを営んでいるのは、株式会社TABLE INC.オーナーの原和美・広之さん夫妻。和美さんは20代前半まで地元福岡でOLとして働いていましたが、2000年代前半に東京を中心として広がったカフェブームに憧れを抱き、単身で上京。渋谷でカフェの新店舗立ち上げを経験し、カフェの経営や店づくり、接客などを一から学びました。そして29歳の頃、MOVECAFEをオープン。現在はMOVECAFEの他、新宿で2店舗のカフェを営んでいます。

新宿にカフェを開いた理由は、「何より新宿が大好きだったから」。和美さん曰く、「新宿はゴールデン街のようなディープなエリアから、伊勢丹のような最先端の場所まである。新宿に住んでいる人同士の結束感もあって、人情味あふれる刺激的な街なんです」とのこと。慌ただしい新宿のなかで、ほっと一息つけるMOVECAFEは、2008年のオープン以来、瞬く間に人気店になりました。

 

目指しているのは、人と人のつながりを感じる「コミュニティのあるカフェ」

「人が好き」と話す原さん夫妻が目指しているのは、コミュニティのあるカフェ。「あの店に行けば気心の知れた仲間やスタッフと会える。お店で出会った人たちが別の場所で会い、またお店を訪れる。そんなお店にしたい」と、広之さん。

現段階ではまだコミュニティと呼べるまでは至っていないとのことですが、お店を気に入って通う常連さんは多いそう。新型コロナや東日本大震災で大きな打撃を受けた際も、そんな常連さんたちがいたからこそ危機を乗り越えられたのだと教えてくれました。

 

“ほっとできる場所”であり続けたいから「手作り」にこだわる

「MOVEのランチプレート(平日限定)」1200円。内容は日替わりで、この日のメインはチキンの味噌照り焼き

カフェの魅力を、「心からリフレッシュできる場所」だと考えている和美さん。「手作りだからこそ感じられる愛情や温かさ。それを感じ取ってくれる人がいるからこそ12年も続けてこられたと思う」とのこと。料理やスイーツを一から手作りすることは時間もお金もかかりますが、既製品にはない良さをこれからも大事にしていきたいと考えています。

 

“時代に求められるスイーツ”を提供するために大切にしていること

「焼き菓子プレートセット」1300円。好きなケーキ(写真は無花果のタルト)にミニスコーン、クッキーがセットになっている

そんなMOVECAFEの大きな魅力は、見た目にも味にもこだわったメニュー。常に新しいものを作り続けるため、各店舗のキッチン担当全員でLINEグループを作り、最近注目されている商品や食材、トレンド、他店の情報などを共有しているとのこと。「スイーツも『ただパティシエがいる』というだけでは美味しいものはできないんです。時代についていくためには勉強が必要」。様々なお店に足を運んだり、食べてみたりして、いかにインプットを増やすかが、満足度の高い商品を開発するキーなのだそう。

MOVECAFEでは、料理やスイーツにスパイスなど話題の食材を取り入れたり、「焼き菓子プレートセット」などは写真映えするよう高低差をつけた盛り付けに。パフェは色鮮やかなフルーツの断面をよく見えるようにするなど、お客さんに「わくわく、どきどき」してもらえるような商品づくりにこだわっています。

「本日のチーズケーキ」780円。この日は自家製キャラメルを使用した「キャラメルりんごのチーズケーキ」

新しいものを作るだけでなく、クオリティをキープすることも大切。創業から提供しているチーズケーキは、時代のニーズを取り入れながらレシピも少しずつ改良し、現在では月間4000個も売れるほどの人気商品に。しかしレシピ以上に大事にしていることがあります。それは作り方。「チーズケーキは、混ぜ方や焼き方によって仕上がりが全く変わるんです。そのあたりを各店舗のパティシエがメンバーに丁寧に教えているから、『いつ食べても美味しいね』って言ってもらえるのかなと」と、和美さんは笑顔で教えてくれました。

この看板を目当てに探してみて。地図はマスト!

穏やかな時間の流れる空間で、作り手の温もりを感じる料理やスイーツが味わえるMOVECAFE。新宿を訪れた際、ほっと一息入れたくなったら、ぜひ足を運んでみては。その時はぜひ、小さな看板と階段を見逃さないように探してみてくださいね。

 

◆ MOVECAFE(ムブカフェ)
住所:東京都新宿区新宿5-16-7 加丸屋ビル2F・3F
営業時間:12:00〜21:00(L.O.20:15)※短縮営業中
定休日:年中無休(臨時休業あり)
Instagram:https://bit.ly/3dM7FNQ
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