2018年11月にブラジルで開催された“ワールドブリューワーズカップ”。ハンドドリップなど機械的動力を伴わない手動の器具でコーヒーを淹れるこの大会で、見事5位に入賞した丸山珈琲の上山薫バリスタ(小諸店所属)が使用したホンジュラス マリサベル・カバジェロ氏のコーヒーが味わえるスペシャルイベントが、先日、表参道 Single Origin Storeで開催されました。
上山バリスタが惚れ込んだマリサベル氏のコーヒー
「5位入賞のお祝いと、大会のために作ってもらった生産者マリサベルさんのコーヒーを含む彼女のコーヒーがそれぞれ素晴らしかったので、そのキャラクター(個性)を楽しむ年末ならではのパーティを開催しようと考えました」と話すのは代表の丸山健太郎氏。
パーティという名のとおり、当日はワールドバリスタチャンピオンシップで2位に輝いた鈴木樹バリスタなど、大会でファイナリストに残るバリスタたちがコーヒーを振る舞いました。
生産者とバリスタがタッグを組んで挑むコーヒーの大会
今回のブリューワーズカップで使用したコーヒー豆の生産者、マリサベル氏と丸山珈琲の出会いは2016年のこと。彼女がホンジュラスのCOE(カップオブエクセレンス)を受賞し、丸山珈琲が共同落札したところからはじまります。
2017年、ブリューワーズの大会に出るにあたり、希少で高級な「マリサベルさんのコーヒーを使用したい」との要望を出した上山バリスタ。丸山氏は「私にとって大切な大切なコーヒー豆でしたので、正直、戸惑いがありました……。」と振り返ります。
大会に向けての準備が始まると、上山バリスタは産地を訪れ、丸山氏とともに品種や精製処理違いのロット(コーヒー豆)を複数オーダー。マリサベル氏が普段作っていないナチュラルプロセスを含めて、丸山珈琲が“全て買取る”という約束のもと、美味しいコーヒーへのチャレンジは続きます。
上山バリスタを日本大会では優勝、世界大会では5位へと導いたマリサベル氏のコーヒー。その魅力を上山バリスタは「品種や精製処理が違っても共通しているのはクリーンカップであること。華やかでフローラルなところが魅力です」と語ります。
今回、届いたマリサベル氏の7種のコーヒーは、2月末まで丸山珈琲にて続々と登場予定とのこと。また、彼女にコーヒー栽培を伝えてきた、お父さんのファビオ・カバジェロ氏が作るコーヒー(2018年ホンジュラスCOEの1位)も販売されているので、ぜひあわせて楽しんでみては。
4世代続くコーヒー農園に生まれたマリサベル氏のストーリーはDiscover Coffeeへ>>
◆丸山珈琲 Single Origin Store
住所:東京都港区南青山3-14-28
電話番号:03-6447-5238
営業時間 : 10:00〜21:00
定休日 : なし
丸山珈琲 HP:http://www.maruyamacoffee.com/
CafeSnap みんなの投稿 : https://cafesnap.me/c/8216
<スペシャルイベントの様子>
・カッピング体験
表参道Single Origin Store所属の元木バリスタ。マリサベル・カバジェロ氏のコーヒー5種のカッピングを担当
・ペーパードリップコーヒー提供
ワールドブリューワーズ世界5位の上山バリスタ。ワールドブリューワーズカップで淹れたマリサベル・カバジェロ ゲイシャ ナチュラルをドリップ
・ペーパードリップコーヒー提供
ジャパンブリューワーズカップ3位の檜垣バリスタ。マリサベル・カバジェロ ゲイシャ ハニーをドリップ
・エスプレッソドリンク提供
2017年ワールドバリスタチャンピオンシップ準優勝の鈴木樹バリスタ
リキュールの「カルヴァドス」に3時間ほど漬け込んだマルサベル・カバジェロ カトゥアイ ナチュラルを使用して作ったコーヒーカクテル。鈴木バリスタがレシピを考案
・エスプレッソドリンク提供
表参道Single Origin Store所属の志摩バリスタ
高級ようじに使われる「くろもじ」という木材、はちみつ、マルサベル・カバジェロ カトゥアイ ナチュラルのエスプレッソで作ったシグニチャードリンク。志麻バリスタがジャパンブリューワーズカップに出場した時に発案したレシピ
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